続く長雨の前の爽やかな風が吹く短い期間のことを、沖縄では「うりずん」と
呼ぶそうです。
その貴重な時期に久しぶりの沖縄へ。
空港から直行したのはこんな建物。南城市の「胃袋」。
とにかくとても素敵で美味しい隠れ家のようなお店があると聞いて
いたのですが大人の店の風情なので子連れは諦めておりました。
ところが胃袋仲間が!わらわらと集まってくださりオーナーを知る
友人手配で貸切にしていただけました。ありがたや。
胃袋印を辿って行くと…。
胸躍る扉が。
ほぼ真っ暗、洞窟または教会のような店内に目が慣れてくると浮かび上がるアート。
店内の暗さに対比して目を奪われる外の緑の鮮やかさ!
とても素敵な空間です。
それぞれビールやワイン、素敵なノンアルコールカクテルなどをいただき
お任せコースのお食事を。
テーブルの上はほぼ蝋燭の明かりなのでちょっと色がうまく再現できて
いませんが…。
インパクトのある赤いお料理、紫キャベツ、いやトレビスだったかものグリル
に自家製ベーコン、甘酸っぱいお供はセミドライの苺とトマト。
美しく色気のあるお料理です。
パンも噛み締めるタイプでとても美味しい。
木製の器やカップも軽くて渋くて危険(欲しい度的に)。
これがまた素朴だけど滋味深い、島大根のポタージュ。
どうでしょう、タイトルは「至福の晩餐」。
お魚とアサリ煮はやはり出汁がご馳走、パンが進みます。
パクチーの根、タイム、ニンニクで蒸しあげたそう。
ほろりとほぐれる豚肉といんげん豆は甘い味付け、ピリ辛のクレソンを
たっぷりあわせて。甘みは生姜ジャム、青レモンと花山椒がアクセント。
時間がゆったりと流れます。
ひんやり冷たい石垣パインとディルのシャーベットに自家製チーズのデザート。
ソースはパッションフルーツと卵黄を湯煎で練ったもの。
どれもシンプルながら、じっくり食材と向き合って手間暇をかけてベストな
一皿に丁寧に仕立てているのが伝わりました。
独特の雰囲気を持つ素敵な魔女(褒め言葉)のお店でした。
もう一つこの素敵な空間を作ったのは藤本健さん、裏庭を登るとアトリエがあります。
そうです店内で料理を引き立てていた器も彼の作。
独特の風合いの器のお皿や大鉢もいいのですが、ちょうど手のひらに馴染む感じの
ほどよいぐい飲みにぐっときて、手前の二つをいただきました。
友人は下のキノコのようなカップとお皿を。
ちょうど6月2日~東京白金台のギャラリーで器と花の展示があるようです。
ご興味があれば是非。
「雨と花と木のうつわ」雨晴
http://www.amahare.jp/event/20170602.html
予約してどうぞ。
胃袋
https://www.facebook.com/ibukurosa/