書けてないイベントも沢山…。
でもこれは書いておかなくては。
7月末のことです、料理通信による「アル・ケッチャーノ」奥田シェフの
オーストラリア食材ディナーが東京でいただける会。
シェフがあちらのオリーブ油と出会い感じたことをきっかけに生み出された企画。
オーストラリアのオイル、食材、ワインのコラボということで貴重な会でした。
会場は銀座の「ヤマガタ サンダンデロ」、1Fは山形県のアンテナショップ
「おいしい山形プラザ」があるので友人と待ち合わせがてら物色しつつ。
着いたテーブルには山形アル・ケッチャーノの常連さんもいらしたりして!
ずらりと並べられたグラスに吐き出しようのカップが。(一度も使わず・笑)
そうです、マリアージュ数が多いのでお代わり泡も入れると…10杯くらい
飲んでいたご様子。。
デザート含め11品参ります。
画像をメインにどうぞ。
◆セントへレンズの牡蠣とマカダミアナッツのオイルでカリカリ
にしたグリッシーニとたたいたレフォール
●ドメーヌ シャンドン ヴィンテージ ブリュット 2006
グリッシーニをナッツ系のオイルでカリッカリにするのと、
春菊を「胡椒がわりに」したという発想が素晴らしい。
◆イワナの燻製でサンドしたヒラメのテリーヌと焼きブドウ
●ティレルズ シングルヴィンヤード スティーヴンス ハンターセミヨン 2004
これも美しく繊細。燻製、オリーブオイル、焼き葡萄の香りがたまりません。
◆トマトとオーストラリアのマグロと非加熱キャビアの冷たいカッペリーニ
ちょいちょいシェフが登場し、いろいろ解説してくれます。
結構長くお話されていて、厨房大丈夫かななんて(笑
ここでは色について、同色のものは相性良しということ。
マグロとトマト、鰹とイチゴ、マッシュルームやチキン、羊はシェフの
頭では黄色の位置付けとか…なかなか面白かったです。
お皿に振られたあまり見かけないスパイスはスマック。
トルコのスパイスのようです。
◆ジャガイモの68℃x1hx3回の煮込みのリボンと庄内豚のパンチェッタと
だだちゃまめパウダー マーク・ベストさんの料理をアルケ風にして
シークレットソルト
●ジェイコブズ・クリーク リザーヴ リースリング 2009
こちらも凄いアプローチ。知識に裏打ちされた調理法によりしゃっきり
仕上げたポテトにだだちゃまめの芳ばしいパウダーと、シークレットソルト!
これはシェフがテーブルを周り、シュッと一吹きしてくれます。
香ります、キノコが。。
ワインもワインオーストラリアの方がきっちり解説してくれます。
どれも素直に美味しいと思えるものばかり。
◆タスマニアサーモンのルイベのカリカリ焼きと
オーストラリアのネーブルオレンジ
バジルのパステルオイル ヴィオニエの苦みを意識して
●ヤルンバ Yシリーズ ヴィオニエ 2008
最高の焼き加減のサーモンにバジルオイル。
「バステル」って何ですかと聞きましたが「パステル」(カラー)と
言われていた気が??
バジルをオイルでさっと揚げてフープロに掛け、コーヒーフィルターで漉した
ものだそうです。
残ったバジルはバターと混ぜるといいとか、出汁は牛乳パック1本分
作って冷凍してカットしながら使えるよーとか主婦の裏技的情報も満載!
このヴィオニエも好きでした。
オレンジと確かフェンネルのほろ苦さとよく合います。
◆フォカッチャ
売ってください、と言うほど美味しい。
◆オーストラリアのフレッシュトリュフのつや姫リゾットの丸い味と
シャルドネの酸と苦みをあわせて
●ハーディーズ ウームー アンウッド シャルドネ 2006
この日シェフ手書きのワインチャートが配られました。
甘み・複雑味/酸味・キレ味/苦み・ミネラル
ここに何と各食材の持つ各チャート、素材の持つ油(脂)含有量を
きっちり計算して一皿を完成されているのです。
なんか簡単に「こうやって対比させればいいのよー」なんて仰ってましたが、
いえ、天才だと思います。
「それを2口に入れたらワインを3一緒に飲んでください」ミラクル!
各お皿ごとに驚きの連続です。
◆真空で沸騰させずに煮たクロコダイルスープとたまねぎの輪が二つ
薄味の水分でアルコールを薄めて
澄み渡った鰐のスープでございます。
ワニのお肉は1週間塩漬けにしてから、雲南百薬、タイム、にんにくと
2、3時間煮たもの。
やさしい~味わい、美味しいです。
「玉葱分かる??輪が2個よ、輪が2個、わ・に!」
どんだけお茶目なんですか…。
◆オージービーフの舌とホロホロ鶏の白レバーとキャベツのテリーヌの
脂肪分とピノ・ノワールの酸味!
●デ・ボルトリ ヤラ・ヴァレー ピノ・ノワール 2007
ホロホロ50羽に1羽からしか取れない貴重な白レバー(岩手産)がキャベツの下に。
キャベツも切り方で食感を変えた2種類を使うというのがまたニクイ…。
ちょっとまったりした口の中のレバーをさっぱりしたピノがリフレッシュさせます。
どれも何気なそうに見えるのに、素晴らしい完成度。
日頃いかに自分が何となく適当に作ってるか実感…。
◆オーストラリアのロブスターの薄いトマトソース フレーグラ
グルナッシュの苦酸味と
●ダーレンベルグ カストディアン グルナッシュ 2006
これは… これだけ一皿たっぷり食べたい!美味しさ。
このサルディーニャの粒状パスタ、はじめて頂きました~。
ロブスターのとトマトの旨みをしっかり吸い込んでおります。
どうでしょう、白ワインでもいいかも。
◆オージーシープとそうめんカボチャのつぶしたインディアンコリアンダー
「キヨエ」のオイル風味
●ペンフォールド BIN28 カリムナ シラーズ 2006
かなりお腹いっぱいです…。ラムチョップ、えぇシープですね。
左がタスマニア産。しっとりジューシーですがちょっと焼き加減が違うかも。
付け合せが黄色いそうめんカボチャ、そしてふわっと弾けるコリアンダー!
うーん、参りました。
キヨエは割りとすっきりしたオリーブオイルです。
日本に入って来た時サンプルをいただいてましたが、クリアなイメージで
確かに和のテイストにもよく合うオリーブオイルという印象でした。
イタリアンやスペイン料理よりヌーヴェル・キュイジーヌ系が似合いそうな感じ。
さらりと使えますね。
オーストラリアっていいところ♪なんて思いますが、現地では
このようなお料理には巡り合えないでしょう。
いただいたワイン~。
全体的になんとも朗らかなと言いますか、やはり大らかな土地柄が出ているような気がします。
◆オーストラリアマンゴーのアイスとパンナコッタ
気さくな奥田シェフ、(なんと当店にもお越しになったことがあるとか!)
料理通信他関係者の皆様、
黙々と撮影するカメラマンの合田さん!
お疲れさまでした~とても勉強になりました、そして美味しい夜でした。
すっかり気分の高揚した私達、食後酒を求めてバーに寄ってしまったのでした(笑
そんな友人キヨミーナの企画している大人気セミナー「大地はうまい」次回3日
のテーマは日本人のココロ、お米です!(恵比寿ガーデンプレイス)
全く気づかず記事を書いていたら、西武池袋で昨日からはじまった催事「Buono! Italia
イタリアの暮らし、めしあがれ。」にて何とアル・ケッチャーノのお料理が
イートインで出ているという情報が!
タイムリー♪ 混んでそうですが、行ってみたいですねー。
という訳でロングレポート、終わります。
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