新築戸建の周辺地域サイトで連載中の「食べ歩き紀行」。
今回は、JR中央線 荻窪エリアです。
物件は、「ローレルヒルズ杉並今川」(売主:近鉄不動産)です。
エリア情報はこちら→タウンアドレス杉並今川
荻窪に住んでいたのはもう10年以上前でしょうか。
毎日通る駅前の角、そう言われると古い金物屋さんがあったような…。
改装して開店したお店だそうです、すごい人通りなのに裏路地にある
かのようなひっそり感を出している入り口、素敵です。
戸を引くと、ほの暗い照明、カウンターとテーブル席がいくつか。
ちょっと質素すぎ?と思えるような空間ですが、清潔感があってこじんまり
してて、なるほどこの後に繰り広げられる料理が映えるのですね。
蒸し暑い夕方、ビールで一息つきながらお品書きを見ると魅惑的なものが
沢山!結局いろいろつまめるお任せコースにしました、6000円くらいだったかと。
まずは蜆の葛湯から。
あぁもうどうぞお酒をと言われている気がします(笑)。
水無月豆腐。爽やかなじゅんさい餡で。(訪問したのは6月)
お酒、お願いしましょうか。
素敵な陶箱の蓋が開けられると、美しい!
マコガレイを肝醤油で、うっとり♪
ほんの少しそえられた紅葉おろしなどの細やかな仕事も、
箱に詰まった氷の塊などみせ方も素敵です。
続いてまたお造りが。
白鱚昆布締め、アオリイカに車海老。
この時点で大七、幸姫と飲み進んでおります。
お品書きにないお酒も好みの感じを伝えれば出していただけます。
しばらくの後出てきたのは…。
大人なので、静かに歓声を…。素晴らしい八寸。
牛蒡の胡桃餡、白ばい貝の肝和え、赤貝と白瓜のぬた、鯵鮨、焼き穴子と糸もずく、
里芋、オクラ、蛸の柔らか煮、白和えに枝豆。
どれも美味しい。堪らない手の込んだおつまみの数々です。
連れと「もうこれだけで十分だね」などと言いながら、続くものも
もちろんいただきます(笑)。
牡丹鱧と焼き茄子椀。お出汁もあぁ美味なり。
華鳩(呉)、宗玄の燗の前にもう1種類飲んだような。。
蓼酢、山桃、はじかみと共に若鮎が3尾、はぁ贅沢。
最後は蕎麦のご用意がございますと…小盛りでお願いしましたが。
その前に韮と新生姜のお浸し、そして香の物が。
このしゃっきりとした韮とこよなく薄い生姜、冷たい出汁、いいですね。
コシのあるお蕎麦は辛味大根でさっぱりと。
人形町の名店で修行したご主人自ら打っているそうです。
最後は甘味とお茶を。
私はタイムリミットで最後慌しく出てしまいましたが、ゆるゆる余韻まで楽しむ
には2時間はたっぷり必要かもしれません。
このお料理に温泉ついてたらもう泊まりますね(笑)。
本当に日常の旅気分といった感じでした。
ただ愛すべき中央線のゆるい雰囲気がやはり漂っているので、肩肘張らず
楽しめるのもいいところ、平日でも予約がなかなか取れないこともあるようです。
カウンターにさっと入って1、2品で飲む、なんて出来たら最高ですけどね。
中央線以外からわざわざ来ても必ずご満足いただける一軒です。