今日は珍しく映画のご紹介を。
バベットの晩餐会という古い映画をご存知ですか?
1987年のデンマークの映画です。
http://mermaidfilms.co.jp/babettes/
最初に見たのがいつだったか思い出せないのですが、多分学生時代。
それからもう何回見たことでしょう。
数年前京都の映画館で上映された時、はじめてスクリーンで見ました。
内容については多くは言いません…ただこれはグルメ映画ではなく生き方、
人生を考える映画だと思います。
凛とした女性料理人の佇まいが素晴らしい。
4月からデジタル・リマスター版にて上映されています。
是非ご覧になってみてください。
http://mermaidfilms.co.jp/babettes/
※画像は公式サイトより拝借
グルメ映画ではないと言いましたが、繰り広げられる晩餐会には垂涎の品々が。
くれぐれも空腹でご覧になりませんように…。
一皿、一杯ごとに溜息なのですが、今回は、素敵な銅のレードルやずっしりとした
陶製の浅い鉢、キャビアをたっぷりのせる薄いパンケーキ、ブリニを焼くフライパン!
などに目が釘付け。
回を重ねて周りやインテリアに気を向ける余裕が出来たということでしょうか(笑)。
今回デジタル・リマスター版公開記念のFBページを追っていたら、
上映記念コラボ企画で女性シェフが映画からインスパイアされた特別メニューを
期間限定で提供という情報を発見。
早速映画を見た後、行って参りました。
目白のこじんまりしたフレンチ、パニエ・ド・レギュームへ。
赤い外壁がまるでパリのお店のような雰囲気、メニューはカジュアルな
ビストロおつまみからクラシカルなものまであって、その日のおすすめは黒板に。
女性一人でもカウンターで過ごせる雰囲気です。
じゃがいものグラタン、ドフィノワや鴨のサラダ、チーズのカナッペ、
お魚のソテーなどをいただいた後で…。
「ウズラとフォアグラのパイ詰、黒トリュフのソース」
焼きあがりました。頭が怖い方、ごめんなさい。
焼く前に、頭をのせるか聞いてくださいましたが、のせていただきました。
もう出てくる前のバターの焼けるいい匂いからたまりませんでした。
鶉のお肉はしっとりジューシーでとても美味しい。
パイはざっくりハードなものが好みですが、具との馴染みから
すると食べやすかったです。
ソースはもっとたっぷり欲しかったです~。
「クグロフ型のサヴァラン ラム酒風味」は懐かしい感じ!
映画をはじめて見た頃は、食に携わる仕事をするなんて思ってもいませんでした。
同じく食の世界にいる友人達は、まだ出会うずっと前にそれぞれこの映画を見ていて、
やっぱり大好きで、こうして今一緒に見て語り合いながら同じものを食べている。
重なり合う人生って本当に面白いしある意味奇跡ですよね。
食べること。生きること。
明日から下関の実家に帰省するので、バベットの晩餐会の原作をじっくり読んで
みようかと思っています。
panier de legumes パニエドレギューム
http://r.gnavi.co.jp/nwx2f5bn0000/
※上記特別メニューは4月いっぱいのようです。