サイバーバズの企画で竹本油脂さんのマルホンごま油料理教室に参加してきました。
なんと講師は憧れのウー・ウェンさん!
粉物レシピの評価が高いですが炒め物や漬けもの、煮物レシピも好きです。
恵比寿のきれいなキッチンスタジオに24名くらいのブロガーさんが集まりました。
ウー・ウェンさんは姿勢がよくスリム。
中国出身ならではの油に対する考えにはっとさせられることも多く、
そうそう!素晴らしい!と何度もうなずけるお話しがとても印象深かったです。
竹本油脂さんの太白胡麻油、太香胡麻油の2種を使ったレシピ、
早速ウー・ウェンさんの実演です。
もう何十年もサラダ油代わりに太白胡麻油を使っているというウー・ウェンさん、
炒め物や揚げ物に多用するようです。
太白はその名の通り白く香りのない胡麻油。
焙煎せずに搾ります。茶色い胡麻油は焙煎しているので芳ばしさが出ます。
白胡麻か黒胡麻かという胡麻の違いはなく、原料は同じなんですよ。
(※メーカーによっては黒胡麻を搾った油もあります=黒胡麻油)
胡麻油は植物油の中で一番酸化しにくく長持ちする油です。
JAS規格でも賞味期限を他の油より長く設定することが認められています。
もちろん開封してからは長く置いてしまうと香りなどが飛んでしまいますが、
熱にも強いので揚げ物から香味油まで幅広く使えます。
セサミンやゴマリグナンなど胡麻にしかない栄養素も含まれまさに太古の昔
からの偉大な健康食品と言えるでしょう。
最近香りがないのでサラダ油代わりに使いやすい太白胡麻油は特に人気。
竹本油脂の太白胡麻油も天ぷらなど和食だけでなく、タイユヴァン ロブションの
ドレッシングに採用されたり、バター代わりにお菓子作りに使われたりすることも多いそう。
メニューはシンプルで、油の美味しさを最大限に味わえる2品。
金目鯛と菜の花の蒸し物と大根の胡麻油炒め。
金目鯛の蒸し物は私もレシピ本油屋ごはんに載せました!
水菜を敷いて、えごま油を垂らしましたがその発想は同じ。
茹でるより栄養が流れず美味しいし、動物性脂肪などはほどよく落として、
良い植物油を補うことができます。おすすめ調理法。
金目鯛は下味と薄く片栗粉をまぶし先に蒸し、時間を見て菜の花を入れます。
塩と香り高い太香胡麻油をかけて完成。
医食同源というか薬膳が生活の中にしっかり根付いていて説明も説得力があります。
春は苦味のある野菜をたっぷりとって、冬にためた毒素を出す自然のデトックス。
その野菜をたっぷりとるには良い油が必須!(喜)もっと言って~(笑
大根も水分をどうしたいのかを考えると自ずと切り方が見えてきます。
水分を生かしつつあんまり水っぽくなりすぎないように繊維にそって太め切り。
塩を振って軽く水気をしぼってから炒めます。
葱、鷹の爪、塩と味付けはシンプルながら丁寧に水溶き片栗粉で味を絡める
のが美味しさの秘訣。本当にたっぷり野菜が食べられます。
以下ウー・ウェンさん語録。
「日本は水に囲まれた国だから、油は倦厭されがち。
でも中国は大陸で乾燥している。外からいくら塗ってもだめ。
野菜や果物の水分と油を内側からとって潤う。」
「生で食べられない野菜の殺菌、洗うには沸点の高い油が一番。
さらに大量の野菜をおいしく食べられる。けど加熱しすぎもだめ。」
「生姜、葱など炒め物に薬味は不要!中国では葱は野菜として食べる。」
「葱は気を巡らせる薬膳野菜。万病を治す薬。」
「野菜には油!相性をよく考える。
例えば茄子はピーナッツ油で香味をつけたら美味しいし、
きのこには香りを邪魔しないひまわり油を使い、逆に卵はくるみオイル
で臭みを消す。」
「太白胡麻油はサラダ油代わりにたっぷり使う、美味しいし栄養価も高い。」
「焙煎タイプの胡麻油は調味料、仕上げに使う。」
「右手で包丁を使う時は左足に重心を置くと切りやすい。
体全体のバランスで切る、手元はあまり見ない。」
「水溶き片栗粉は鍋肌につくと固まるので、素材の上に少しずつ加え混ぜる。」
お土産に胡麻油もいただき言うこと無し大満足のイベントでした。