週末は朝から晩までオリーブオイルにまみれました。
日本オリーブオイルテイスター協会のテイスティングトレーニングに参加しました。
スペイン・アンダルシア州政府勤務。数多くの鑑定士を育成する立場でもあり、
オリーブオイルの鑑定集団であるパネルのリーダーも務めるヨランダ先生に
よるトレーニングは大変貴重な機会でものすごく勉強になりました。
彼女はIOC(インターナショナルオリーブカウンシル)のワーキンググループの
コーディネーターとしても活躍されていて、まさに世界のオリーブオイル鑑定の
現場の方!
オリーブオイルがオリーブオイルである為に、また等級を鑑定するのにいかに
多様な条件と規格があり、特殊で繊細な官能検査を必要とするのか、また
難解な欠陥の種類を嗅ぎ分けることがなぜ重要なのかを再認識させてくれました。
とにかく鼻の訓練は嗅いで記憶させるしかありません。
日本に馴染みのない要素、無花果の葉やアーティーチョーク、青いアーモンド
の香りなどは個人的に連想する何かに関連づけて覚えます。
例えばイグサや畳のにおいなど。
欠陥臭(ディフェット)には、オリーブの発酵やカビ、付着した土、虫、
加熱しすぎ、タンクの汚れ、霜による凍害、酸敗など様々な種類があり、
それを嗅ぎ分けることで製造前、製造中、製造後に要因があるのか分かってきます。
それに加え品種の特徴の香りや、欠陥の強弱や複合によって本当にどのオイル
も違うんです。
化学検査をパスしたオイルをそうやって訓練を積んだ人がチーム(パネル)で
正しく鑑定をして、欠陥臭がなければ(他にも基準あり)最終的にエクストラ
バージンと格付けされます。
日本はまだIOCに加盟しておらず、品質の検査や罰金制度等もありません。
でも沢山輸入されてくるオリーブオイルの質を正しく鑑定するために必要な
とても大事な技術です。
今後もトレーニングを積んでいきたいと思います。
Yolanda Aviles Mora先生(スペイン政府パネルリーダー)と
JOOTAの長友姫世代表(イタリア政府公認鑑定士)と。
貴重な機会をありがとうございました!
興味のある方は日本オリーブオイルテイスター協会のHPをご覧ください。